仮想通貨を誤送金した場合の手段
ビットコインやイーサリアム等の仮想通貨を、誤ったアドレスに送金してしまった場合、基本的にはあきらめるのなかと思います。
ただ、100%あきらめなければならないわけでもないので、そのあたりを書きます。
まず、誤送金したアドレスがbitflyerやCoincheckのような取引所が管理しているアドレスであれば、取引所に問い合わせれば何とかなる余地がありますので、まずは問い合わせです。
ただ、多くの場合、誤送金したアドレスが取引所のアドレスかどうかすら分からないと思われます。
まずは、その送金のトランザクションを
https://www.blockchain.com/explorer
といったサイトで、誤送金先アドレスを検索して特定することができます。
仮に、みつからなければ、誤送金したつもりでも、実は送金処理がなされていない可能性もあるので、再度自分の残高を確認してみましょう。
ここで、逆の立場で考えてみます。
自分のアドレスに心当たりがないアドレスから、送金があった場合、どうするか?
送金元のアドレスの連絡先はわかりませんので、意図を確認することはできません。
親切心や気持ち悪さから、そのアドレスに仮想通貨を送り返すということはできます。でも、そこまでの決心がつかないままズルズルというパターンもありえます。
となると、誤送金した場合でも、アドレス所有者と連絡が取れれば、返金の希望があります。
現状において、仮想通貨のアドレスと、現実の人間の連絡先等の情報を結びつけているのは、基本的に取引所です(それ以外に寄付目当て等でウェブサイト等でアドレスを公表している場合もあるかもしれませんが、その場合は当該アドレスで検索すればすぐに見つけられるでしょう)。
そうなると、取引所に対して、誤送金先のアドレスを連絡し、
「このアドレスは貴所が管理しているものですか?」
と問い合わせてみるという手段が考えられます。
回答してくれるかはわかりません。ただ、日本の取引所であれば、ご自身での簡単な問い合わせに対して拒否されても、弁護士に依頼した上で弁護士照会の制度を使えば、回答してもらえるかもしれません(もっとも、そのアドレスを偶然にも日本の取引所が管理している可能性は極めて低いので、費用対効果を考えると高額の誤送金事案に限られるのかなと思います)。
海外の取引所も、ご自身でメール等で問い合わせれば、何とかなるかもしれません。もちろん、自身のメールアドレス等の情報とご自身の仮想通貨アドレスが紐付けられてしまいますので、専用のメールアドレスを取得する等の工夫をしておいたほうがよいかもしれません。